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note深津さんの前で「noteに広告は本当にナンセンスなのか」をガチ議論してみた

noteがシンプルなデザインや機能を心がけ、広告やブログパーツなど邪魔なものを徹底的に排しているのは、有名な話です。実際、「noteに広告なんてナンセンス」と、ほとんど誰もが思っているでしょう。

しかしながら、あなたがビジネスマンなら、ここで頭の体操。

noteの事業収益を最大化する」という観点で考えたとき、本当に現在の課金収益モデルが圧倒的に優位で、広告モデルはそぐわないのでしょうか?

「田端大学 vs 尾原和啓」再び! note深津貴之さんも参加

2020年6月、オンラインサロン「田端大学 ブランド人学部」では、

純粋に、経済合理性、収入最大化の観点から、noteは広告を入れるべきか?

をテーマに、田端大学の精鋭3名(+セコンド田端信太郎)vs フューチャリスト・尾原和啓さんの構図で、真剣に議論を行うイベントを実施しました。田端大学と尾原さんの対決は、2回目となります。

正解を検証できないため、プロレスとしての “ディベート” ではありますが、ここが田端大学のイベントの贅沢なところ。

なんと、noteのCXO・深津 貴之さんがスペシャルゲストとして参加。“中の人” の目の前での議論とあって、机上の空論は通用せず、本当の意味でのリアリティが問われることになります。

ゲスト紹介

■尾原 和啓(おばら かずひろ)/フューチャリスト

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マッキンゼー、リクルート(2回)、Google、楽天など計14職で活躍。シンガポールおよびバリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。

2019年10月には、ロングセラーの著書『ITビジネスの原理(2014年・NHK出版)』をめぐり、田端大学と議論を繰り広げる

また、これがきっかけの一つになり『ネットビジネス進化論(2020年・NHK出版)』を執筆。新著発売をきっかけとして、田端大学との再戦に応じる。

尾原和啓(おばらかずひろ)公式サイト

■深津 貴之(ふかつ たかゆき)/UI・UXデザイナー

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株式会社 THE GUILD・CEO。noteのCXO(Chief Experience Officer)として、ユーザ体験に関わる部分の統括を行っている。「クリエイターに支持されるnote」の立て役者と言っても過言ではない。

今回、議論の対象がnoteということで、急遽、スペシャルゲストとしての参加を快諾いただいた。

広告不要論1|IPOを実現した場合の時価総額で広告モデルは劣る

経済合理性、収入最大化の観点から、noteは広告を入れるべきではない」との立場で議論に臨んだのが、田端大学の精鋭3名です。

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宿のドタキャンを防ぐアプリ「Beds24」を開発・販売している、長坂 創太さん。田端大学定例会でのプレゼンターとしての実績は豊富です。

長坂さんは、経済合理性を、単に売上を指標とするのではなく、IPOを実現した場合の時価総額に設定し、議論の流れを作ります。

そもそも、Webメディアの一般的なマネタイズ方法である、広告モデルは、単価が安すぎて儲けにくいという致命的な弱点があります。

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また、世界レベルでみたとき、デジタル広告市場は、GoogleとFacebookを中心に、GAFAMとBATが75%を占めており、ここにnoteが挑んでも、勝算はあるでしょうか。

実際に広告収益を試算してみても、推定16億PV/年 × バナー広告単価0.1円/1PV=1.6億円にしかなりません。

長坂さんは、noteと機能が似ている部分があり、課金モデル中心の「Medium」を参考に、課金モデルの1PV当たりの収益を試算。広告モデルより単価が高くなると予想されるため、ビジネス面から見て課金モデルの方が有利であると指摘します。

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また、時価総額が純利益の何倍になっているかという指標「PER(株価収益率)」で見たときに、課金モデルは広告モデルよりも株式市場で評価を受けやすい傾向があります。

年間いくら売り上げるかという表面上の価値だけでなく、時価総額という観点で見ても、広告モデルではなく、現在の課金モデルのほうが優れているはずだ、と結論付けます。

広告不要論2|noteがnoteであるために広告はナンセンス

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田端大学2番手は、ミュージシャンおよびマネジメント事務所を経営するかたわら、美容男子YouTuberとして活動する、小原 一将さん。

デザイナー出身の深津さんと、編集者出身のCEO加藤貞顕さんだからこそ語られる、noteのミッション「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」。noteの思想にシンパシーを抱く方は多いと思いますが、小原さんもその一人。

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小原さんは、尾原和啓さんの新著『ネットビジネス進化論』を引用し、「コンテンツのつくり手にもきちんとお金が回る仕組み」の重要性を指摘。noteでは、一定の手数料を除き、売上の大半をクリエイターが受け取れます。

広告を入れて世界観を崩してしまうよりも、このままアマチュアの健全な創作活動を守ってこそ、noteブランドの向上に繋がると、多くの人は信じて疑わないはず。

このまま発展を続けられれば、イメージを損ねたくない企業など大手コンテンツホルダーですら、安心してコンテンツを置けるプラットフォームになるかもしれません。このようなポジションを確立できてこそ、時価総額の最大化に繋がる未来が見えます。

広告不要論3|note pro収益のほうが圧倒的に多い

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田端大学のトリを飾るのは、なおPさん。実は、尾原和啓さんとの対決は2度目。緊張感で会場を凍りつかせた因縁があり、今回、全力で準備をしてのある意味 “リベンジ” となります。

トップバッターの長坂さんは、noteが広告モデルを導入したとしても、年間1.6億円ほどの売上にしかならないのではないか、との試算をしました。

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一方で、法人向けプランであるnote proは、1アカウント5万円/月。仮に500件の契約で、月間2500万円、年間3億円の売上。1000件なら月間5000万円、年間6億円にもなる計算です。

なおPさんはここに着目。法人アカウント増加に注力したほうが、明らかに効率よく収益を上げられます。

これを前提とすると、バナー広告には問題点があります。たとえば、競合他社の広告が表示されるなどのトラブルがあるようなら、企業はnoteを検討の選択肢から外すでしょう。

note proが企業に浸透していけば、5万円/月の課金だけでなく、noteに優良なコンテンツが増え、利用料課金の売上を増やす、B2B2Cの方向性まで見えてきます。

ユーザにとっても、いちいち各企業のサイトに行ってアカウントを作成して課金するのは手間ですが、noteで完結するのであれば、noteのアカウントを持っている人にとっては、課金のハードルが下り、売上も上がりやすくなるはずです。

尾原和啓、反撃「本当に広告って、創作をする人にとって悪者なんでしたっけ?」

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経済合理性、収入最大化の観点から、noteは広告を入れるべきである」との立場で、議論に応じるのは尾原和啓さん。

前提として、広告が邪魔になったり、課金収益の足かせになったりしないのであれば、広告収益は売上を増加させる要因にしかなりません。

本当に広告って、創作をする人にとって悪者なんでしたっけ?味方になる広告も多く存在するのでは?

との鮮やかな問題提起がありました。

確かに、たとえば無料ブログサービスに表示される広告は、書き手にとって邪魔なものでしかありませんでした。

が、ユーザにとって必要なものであれば、「広告」は「情報」になります。ユーザにとって嬉しいものであり、創作者にとっても伝えたいことを拡張するものであれば、それでなにも問題ないのです。

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事例として紹介されたのは、Instagramのショップ機能。そして中国では今やランチをTikTokで選ぶといいます。ユーザはもちろん、投稿するインフルエンサーも、販売者側も、関わるすべてが喜べる構図です。

「田端大学」に入れば全編を視聴OK!

田端大学限定コンテンツの定例会を記事で紹介できるのはここまで。

尾原さんが展開する議論の詳細や、具体的にどうやってnoteに広告を融合していけばいいのか、あるいは田端信太郎からのツッコミ、note深津さんの総括などなど、見どころは膨大にあります。

note深津さんから「田端大学さんて毎回このテンションで企業分析をしているんですか?」との一言も!

2020年6月定例会を視聴して学びたい方は、「田端大学」へ。過去イベントも含めてアーカイブされており、いつでも視聴OKです。

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オンラインサロン「田端大学 ブランド人学部」公式メディア。“チャンスを見逃すな!” “時代を乗りこなせ!” 自分の人生をつかみ取りたいと渇望しながらも、一歩を踏み出す勇気が出ない人々の、背中を押すメディアです。

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