
不労所得は株や家賃収入だけじゃない! レバレッジを効かせてあなたのビジネスを拡大する方法
できるだけ小さな努力で、大きな成果を得たい・・・
全人類共通の密かな願望です。
「努力」こそが正しくて、「努力」こそが神聖で、「努力」こそが夢を叶える近道だと唱えられがちですが、それは半分正解で半分不正解です。
力の入れどころ次第で、努力がもたらしてくれる結果は大きく変わるのです。
小さな力で、大きな成果を生み出すためには、どうすれば良いのでしょうか? そのヒントがここにあります。
てこの原理で、最大効果を手に入れる
どうして、世の中にはラクにお金を稼げる人と、必死で働いても、その日の生活費ですべて消えてしまう人がいるのでしょうか?
経済的な基盤もなく、ただ必死に努力しているだけでは、ブランド人への道も開かれません。
2019年2月の「田端大学」定例会では、ロバートキヨサキ氏の「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」を課題図書とし、パーソナルファイナンスについて学びました。
そこでポイントとなったのが「レバレッジ」という考え方です。
レバレッジ(英語: leverage)とは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。
原義は「てこ(レバー、lever)の作用」。
(Wikipedia「レバレッジ」より)
以下、2019年2月の定例会での田端信太郎のラップアップより、レバレッジを効かせたビジネスについて、実例を交えながらお届けします。
「えびそば一幻」かけ算のレバレッジ
田端:「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」の中で、非常に大切なポイントが「レバレッジ」です。
どうすれば
今自分がやっている仕事を
より多くの人に
より少ない労働で
より安く提供できるか?
レバレッジとはそのための手段です。
例えば、あなたがラーメン屋を経営しているとします。どのようにレバレッジを効かせますか?
・・・
僕の答えは、「カップラーメン」です。
レバレッジを効かせた分かりやすい例の1つに、札幌の「えびそば一幻」というラーメン屋があります。この店は、もともと北海道で有名なお店で、日清食品とコラボして、カップラーメンを販売しています。
(画像引用:「えびそば一幻」公式HP)
実は、ぼく自身が、先にこのカップラーメンを食べたことをきっかけに、ずっと「食べてみたいな」と思っていて、新千歳空港に寄った際に、店舗にも行ってみました。
ラーメン屋というと、こだわりのスープや、湯切りの技術などもあって、一杯一杯その場で心を込めて作るのが良いというようなイメージがあります。それはそれで良いのですが、そのままだったら結局、収益は労働の対価にしかなりません。
ところが、日清食品とコラボしたこのカップラーメンが、全国のローソンに置かれることで、かけ算のレバレッジがかかったわけです。
日清食品が作って×全国のローソンで売られる
実際にどういう契約状況になっているのかは全く分かりませんが、ブランドの使用料だとか、認知度向上だとかで、「えびそば一幻」が得るものは大きいはずです。
でも、このカップラーメンを一幻の店長がいちいち作っているわけないですよね。これがレバレッジです。
個人で稼ぎたい人でも、ブランドを拡大する上でも、このレバレッジをいかに効かせていくかを考えるのが、非常に大切なわけです。
レバレッジのない仕事、レバレッジのある仕事
田端:例えば、レバレッジのない仕事を挙げるとすると、
・シェフが料理を作る
・俳優が演劇に出演する
・ミュージシャンが駅前で弾き語りをする
などがあります。どれも当たり前にあるし、これが悪いやり方かと言われたら、そういうことではないです。ただ、レバレッジはない。
これにそれぞれ、レバレッジをかけたらどうなるか分かりますか?
・シェフがレシピ本を出す
・俳優が映画に出演する
・ミュージシャンがYoutubeに演奏動画をアップする
前者はどれも自分がその場にいて、自分が直接やらないといけないことです。しかもその場限りで終わること。でも後者は自分がそこにいなくても、勝手に動いてくれるメカニズムです。
これができると、「不労所得」が手に入れられるようになるんです。
不労所得というと、株の配当とか、家賃収入のことばっかり考えられるんですけど、もっと色々あるんですよ。
有名シェフがレシピ本を出して、増刷がかかるのも不労所得の一つですよね。
本・出版なんかは典型的なレバレッジの一つで、5000部売れる本も、1万部売れる本も、10万部売れる本も、著者の手間は一緒です。初版が売れたあとは、印刷機の稼働が変わるだけ。
こんな感じでレバレッジを使うと、一見「こんなもん無理やろ」って思うようなことが実現可能になります。
時給150万円の原稿執筆ができた理由
田端:例えば、原稿執筆の価格って、時給換算するとどれくらいか分かりますか? 時給2~3万円としてもかなり良いほうです。
では、時給150万円の原稿執筆ってあり得ると思いますか?
一般的に考えると、絶対無理、絶対あり得ないと言われるような金額なんですが、こんなことが可能になった事例があります。
これは、僕の実体験です。
僕の書いてるnoteの中に2つ人気の記事があって、実はその2つの記事だけでこれまでの累計売上が600万円を超えているんです。(※2019年2月当時)
「就活」と「英語」のnoteなんですが、多くの人が興味がある普遍的なテーマだからか、記事を出してから3年以上たった今も、いまだに購入され続けています。
これ、それぞれの記事を書くのに1記事あたり2時間くらいしかかかっていないので、時給換算すると150万円超になるんですよね。僕の原稿料としても圧倒的に一番時給単価が高いです。
ロバート・キヨサキ氏の言葉の中に、こんな一節があります。
<ロバート・キヨサキ曰く>
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自分の労働を切り売りすることで、問題なのは、労働には長期的な残存価値がないことだ。
資産用の不動産を買って利益が出るようにそれを貸せば、その不動産を獲得するためにキミが費やした労働は、その後何年にも渡って、繰り返し報われる。
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これを、田端流に言い換えるとするならば、
<田端信太郎の応用>
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自分の労働を切り売りすることで、問題なのは、労働には長期的な残存価値がないことだ。
定番ネタになるnoteを書いて、それを拡散すれば、そのnoteを書くためにキミが費やした労働は、その後何年にもわたって、繰り返し報われる。
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ということなんです。
今やっているその労働がその場限りのことなのか、それとも未来の利益につながることなのか、それを考える視点をぜひ皆さんには持ってほしいと思います。
(終)
本記事は、2019年2月に開催された田端大学定例会での、田端信太郎のラップアップを一部抜粋して再構成しております。
定例会の全編は、過去のものも含めて、田端大学内で観ることができます!
文:但馬 薫