
“これで失敗したら仕方ない” と思えるまで考え抜く。愛されるオンラインサロン版ピラティススタジオが生まれるまで
2020年3月オンラインサロン「関清香オンラインピラティス道場」を設立し、わずか約2ヶ月で250名超を集めることに成功した、田端大学の塾生・関清香さんにインタビュー。
顔出しの必要性、価格設定、キャラ立ちの重要性、サロンを開きたい人へのアドバイスまで、「オンラインサロンを開きたいけれど、上手くいくかわからない」「集客ができなくて苦戦している」などの方は必見です。
コロナの影響に迅速に柔軟に対応し、2020年3月の開設より約2ヶ月で会員数250名突破。
サロンの名前は「関清香オンラインピラティス道場」。
ジムやスタジオが閉鎖を余儀なくされた今、さすがに運動不足が気になる…!でも自宅で何やったらいいの?初心者でも大丈夫?男性もOK?
ピラティスの女性インストラクターであるサロン主による、オンライン完結型のオンラインサロンです。
関 清香(せき さやか):東京都出身。2009年からインストラクターを初め、2014年7月「STUDIO es」を初台にオープン。指導歴11年。豊富な知識と指導経験を持ち、インストラクターの育成にも携わる。姿勢や身体作りを日々研究するスペシャリスト。分かりやすく楽しいレッスンと評判の予約の絶えない人気インストラクター。
2020年4月22日時点では、会員数が250名を突破し、今も人数を増やし続けています。
サロン開設のきっかけ「もともとオンラインサロンを開きたい訳ではなかった」
(関清香さんが経営する「STUDIO es」での対面レッスンの様子)
ーーそもそも、オンラインサロンを開こうと思ったきっかけはなんですか?
関:以前からオンラインレッスンをやって欲しいという要望はいただいていました。もちろん、個人事業主のリスクヘッジとして、仕事の幅を広げる必要性もありました。
オンラインサロンは、オンラインレッスンの様々な枠組みを考える中で、可能性の一つとして考えてはいたのですが、「まさか自分が開くなんて」という思いがありました。
オンラインレッスンをやろうと決めて、田端さんに面談をお願いしたところ、オンラインサロンを勧められて、背中を押してもらった形です。
なかなかきっかけを掴めず、踏み出せていなかったのですが、2020年2月に、最大手のヨガ教室で、新型コロナウイルスの感染者が出たとニュースになりましたよね。
スタジオの存続が危ういと察して、決心がつきました。スタジオでの対面レッスンができない代わりに、こういった取り組みをせねばと感じたのです。
有料オンラインレッスンのグループを作るのに、サロンが最適だと気づく
関:取り組むにあたっては、配信プラットフォームは何が良いか、という点から考えました。
ライブ配信の経験がある、Instagram、Twitter、Facebook、17 Live (イチナナ)、YouTubeの5つの中から、当初はYouTubeライブをピックアップし、最終的にはFacebookライブに落ち着いています。
次にレッスンの支払い方法はどうすべきか、受講される方の名簿管理はどうすべきか、配信クオリティを上げるために必要なマイクや照明のセレクトなど、課題の解決に取り組んでいたタイミングで、田端さんに話を聞いてもらいました。
そこでサロンの開設を提案されて。
実際、詳しく話をしていると、オンラインレッスンのグループを作るのに、オンラインサロンの形態がもっとも相性が良いとわかり、開設に至りました。
なぜ250名を集められたのか「オフラインで来れない人が参加してくれた」
ーーどうしてこれだけの会員を集められたと思いますか?
関:今まで地理的要因や環境的要因(お子さんがいらっしゃる等)でスタジオに来られなかった方が、オンラインになって自宅で受講できるようになったことが一つ。
女性限定だった対面レッスンから、オンラインでは男性も参加可能になったことなどが理由かなと思います。
私自身は、潜在顧客を取り込めたことが要因の多くを占めていると考えていますが、友人や、周りの方は「これまでの発信活動による積み重ねの結果だよ」とも評価してくれています。
インストラクター業に加えて、自身でスタジオを経営することで、一層の覚悟や責任感を持つようになりました。
呼吸をするように自然なコミュニケーションが取れるのは、経営する中でのお客様とのやりとりの経験が活きているかなと思います。
顔出しの必要性「信用のあるところに人は集まる」
ーーオンラインサロンを開くにあたって、実名顔出しでやることへの抵抗はありませんでしたか?
関:SNSを始めた当初は、抵抗を感じていたので、顔出しはしていませんでした。
やはり、それでは集客に繋がらず、友人から「どんな先生がやっているのか見たい」との意見を受けて、ピラティスに絞って投稿を始めたところ、少しずつフォロワーが増えていったんです。
ーー顔出しせずにSNSをやっている人も多いですが、顔出しは必須でしょうか?
関:必須という訳ではないと思いますが、顔を見せることが、安心や信用に繋がると思います。
私は実名顔出しのリスクを負うことで、発言にはより責任を感じていますし、見てくださる方は私がどんな人か、どんなレッスンをしているかを知って頂けてると考えています。
他にもSAYAKAという名前でインストラクターをやっている人はたくさんいるのですが、フルネームで顔出しだと、私1人に特定されますよね。
「関 清香」という名前を認知してもらえるよう意識しています。
自身で事業をやっていて、そこに繋げたいのであれば、信用されるのは重要ですし、顔を出すのも一つの方法です。
価格設定の基準「月々お支払い頂いても続けやすように」
ーーなぜ価格は月額3000円にしたのでしょうか?
関:価格については非常に悩みました。
まず、自分がオンラインレッスンに入るとしたら、いくらだったら妥当かを考えました。
私は「いかにレッスンを続けて頂くか」を重視した結果、月々お支払い頂いても続けやすように、そしてより多くの人にカジュアルにピラティスに触れて欲しいとの思いから、3000円にしました。
オンラインサロンのプラットフォームは、友人が携わっていた縁もあって、CAMPFIREを選びました。
自身で月額課金のシステムを組むことも考えたのですが、できる限りピラティスのレッスンに注力したいとの考えもありました。
サロンを開くために大事なこと「SNS運用とキャラ立ちは必須」
ーーサロンを開くために何が大事ですか。
関:自分を選んで頂くためには、まず知ってもらう事。そのためにもSNSは必須だと思います。
あとは人柄、キャラですね。例えば箕輪さんは愛されキャラだったり、ホリエモンは歯に衣着せない物言い。
それぞれのキャラが立っていて、良くも悪くもサロンは、オーナーの色が出て、それが魅力に繋がるので、自分のキャラクター性を構築する必要があると思います。
オンラインならではの観点で言うと、対面よりも「映え」の大事さがでてくると思っています。背景や、インストラクターの清潔感はもちろん、雰囲気も含めてのレッスンの価値ですから。
オンラインでも満足していただけるように、サービスを提供するべきだと思ってます。
自分だったらどんな先生に受けたいかをいつも考えているのですが、憧れられなかったり、尊敬できなかったりするインストラクターではいけないと感じます。
実力のある先生は、身なりもきちんとしています。写真1枚にしても、他者目線でどう見えるかなど、見せ方・見え方を意識しています。
オンラインサロンの本質とは?「オフラインの経験が、今に活きている」
ーー先生によって、オンラインレッスンの質には大きな違いが生まれると思いますか?
関:意識や経験によって、大きく差は生まれると思います。
私はTVの生放送などを見ていると、バタバタしている無駄な時間が気になってしまうのですが、オンラインのレッスンも同じで(リアルのレッスンよりも)無駄な時間が、受講される方のストレスにつながります。
ですので、オンラインレッスンをするにあたっては、無駄な時間を作らないことや、飽きさせないことを強く意識してます。動き一つ、言葉一つでも「つまらないな」「飽きちゃうな」と思わせないように。
画面からは、どう見えるかをイメージして、体の向きを変えたり、意識する部位を指差したり、一発で分かるような言い方をしたり。どう見せるか、伝えるかで、大きく差が出ると思ってます。
オンラインでも、こうして受講される方を想像してレッスンできるのは、対面レッスンを11年間続けていたからこそです。
オフラインでインストラクターをやっていた経験がすごく活きてますね。
ーー経験のないインストラクターが、関さんと同じようにオンラインで始めようとしても、難しいかもしれないですね。
関:経験がないと難しいと思います。
去年、レッスンのライブ配信をしていた時期に、アーカイブで自分の動画を見直して「これが見辛かったな」「カメラの位置はここがいいな」と試行錯誤していた経験が、今に活きている実感があります。
サロンを開きたい人へのアドバイス「これで失敗したら仕方ないと思えるくらい徹底的に考え抜く」
ーーオンラインサロンをやりたいと思っていても、準備や段取りの段階で、自信がなくなったり、どうしていいかわからなくなったりして、諦めてしまう人も少なくないと思います。アドバイスはありますか?
関:リサーチや、事前準備を充分にすることが大事です。
オンラインレッスンなら、カメラやライトなど、一つ一つを入念に調べて、比較検討するというように、「これで失敗したら仕方ない」と思えるところまで考え抜くべきだと思います。
“自分にない物を得られそうだった” 田端大学加入の理由
関清香さんが田端大学を活用しようと思ったのは、「普段、自分が全く関わりを持っていない人たちと交流できる」というメリットを感じたからだと言います。
結果、通常ならば関わることのなかった人たちと交流を持つことができ、ビジネスの視点を得られたとのこと。
まさにこれこそ、オンラインサロンの利点の一つです。
また、関清香さんの場合、田端信太郎との面談が、オンラインサロンへと踏み出す大きなきっかけとなっています。
新たな知見を得たり、刺激を受けたりしたいという方、田端大学への入学を検討してみてはいかがでしょうか。
【定員に注意!毎月1日・0時から追加募集スタート】