
【涙・ハチマキ・5時まで徹夜】異常な愛情で #NiziU オンラインライブを勝手に妄想プロデュースせよ
田端信太郎の運営するオンラインサロン「田端大学」、2020年8月の定例会のお題は「NiziU初のオンラインライブを提案せよ」です。
優勝チームとして呼ばれた瞬間、溢れ出る涙。団結力を高めるため、額に巻きつけたハチマキ。高まる気持ちを抑えきれず、つい朝5時まで観てしまったNizi Project。
圧倒的な熱量を武器に、計10組の激戦を勝ち抜いて見事MVPに輝いたチーム「5AM」のプレゼンの様子を、お伝えします。
NiziUとは
画像引用:NiziU公式サイト
NiziUとは、世界規模での活躍を目指す、日本発の9人組ガールズグループです。
「ソニーミュージック」と、韓国の大手エンターテインメント会社「JYP」との共同プロジェクト「Nizi Project」から、その産声を上げました。
Nizi Projectの特徴のひとつは、メンバーのオーディションからトレーニングの様子まで、その全てが無料動画として公開されていること。
厳しいオーディションやトレーニングの様子はもちろん、その合間に見せる各メンバーの等身大な姿へのかわいさも相まって、Nizi Projectは瞬く間に注目の的となります。
2020年6月30日に公開したMV「Make you happy」は、公開から2ヶ月で、YouTubeでの再生回数が1億回を突破。
米津玄師さんの「Lemon」が、公開から105日で達成したことと比較しても、その驚異的なスピードを感じとることができます。
2020年秋の本格的なデビューを前にして、期待度は最高潮。
2020年8月12日には、初めて地上波テレビでのパフォーマンスも披露し、着々とステップを踏んでいます。
NiziUから学ぶ「リーダーのフィードバック技術」と「これからのエンタメビジネス」
各メンバーがブランド人を目指すビジネス系オンラインサロン「田端大学」と、ガールズグループ「NiziU」。
一見、世の対極に存在するとすら思える両者ですが、今回、田端大学の定例会テーマとして選ばれたきっかけは、Nizi Projectの発起人であるJ.Y.Parkのフィードバック技術。
その技術は、ビジネスの場面でも転用できるということで、田端信太郎は約30分間、自身のYouTubeチャンネルにて、J.Y.Parkのフィードバック技術を賞賛し続ける動画をアップしたほど。
▼【全上司に告ぐ!】今すぐNiziUを産んだJYPのNiziProを見て、凄いフィードバックを見習え!
また、新型コロナウイルスの影響を受けて、いまエンタメビジネスの在り方が大きく変わろうとしています。
2020年の8月7日に、登録プレーヤー数3億5,000万人を誇る世界的オンラインゲーム「フォートナイト」を用いて、米津玄師さんがオンラインでのライブを開催したことは、記憶に新しいです。
つまり、田端大学が定例会の題材としてNiziUを扱うことは、自身のビジネスパーソンとしてのスキルアップや、これからのビジネスの潮流を考えることにもつながります。
お題の条件は「普遍的で本質的かつ創造的なオンラインライブのフォーマットであること」
今回の「NiziU初のオンラインライブをプロデュースせよ」という定例会のお題に関して、田端信太郎が追加した条件は「普遍的で本質的かつ創造的なオンラインライブのフォーマットであること」。
この条件に沿って、出場者たちは提案内容を練ります。
▼その他詳細の条件は下記
2020年8月の定例会は史上初のチーム戦で実施され、エントリーしたのは計10組。
予選を勝ち上がり、決勝に残った3チームがYouTubeでの公開ライブにてプレゼンを行いました。
チームの編成時から、盛り上がりはこれまでの定例会随一。
各チーム、すさまじい熱量をエンジンに提案を練り込みます。
しかし、そんななかでも一際尋常ではない情熱をほとばしらせていたのが、今回優勝したチーム「5AM」でした。
場所は違っても心は同じ。「オンラインでもフェス飯」で創出する一体感
5AMは、リーダー田中さんを筆頭に、近藤さん、石橋さん、本間さん、加藤さんからなる、5名の男女混合チームとして結成。
ちなみにチーム結成時には、リーダーとして立候補した田中さんのもとに10名以上の参加希望者が殺到し、選抜のために田中さんが一人ひとりの方とZoom面接を実施したそうです。
選考基準は、田端大学の学是である「現地・現物・現場」を遵守しているメンバーであるかどうかということ。
結果的に、チームメンバーとして参画した人よりも、お断りを告げたメンバーの数の方が多くなりました。
厳しい選考を勝ち抜いたメンバーで構成された少数精鋭チーム「5AM」
そしてチーム名の由来は、メンバー全員が朝の5時までNizi Projectの動画を観ていたこと。
チーム名から、各メンバーの徹底された一体感まで、すでにモニター越しでも伝わる、NiziUへの愛。
メンバーの1人のKOJUNさんは、定例会前日に行われたリハーサルの様子を小学5年生の娘さんに目撃され、「パパはアイドルオタクになっちゃったの..?」と、悲しい顔をされてしまったそうです。
ただもちろん、提案内容も考え抜かれていました。
音楽ライブを構成する3要素「臨場感」「没入感」「双方向」を最大化させるため、5AMチームが提案したライブの特徴は「Beyond LIVEを用いた全世界同時配信」と「VRゴーグル付きチケットの導入」の2点。
Beyond LIVEとは、韓国の総合エンタテインメント会社SMEが開発した、実在する新型のプラットフォームです。
具体的なプロモーション施策としては、「オンラインでもフェス飯」「PS5+VRのプロモーションとの連動」「日本の有名番組とのタイアップ」の3点を挙げました。
1つ目の「オンラインでもフェス飯」に関しては、同じ時間に同じものを食べるという体験によって、一体感を創出するという狙いがあったのですが、5AMの5名も、プレゼン中に同じ食べ物を用意するという手の込みよう。
2つ目の施策に関しても、PS5の発売時期が、今年中に予定されているNiziUのデビュー時期と重複することを見越しての提案です。
それら以外にも、「楽屋トーク」や「e-sport大会」、「LIVE副音声」など、NiziU初のオンラインライブを盛り上げるための仕掛けをふんだんに用意しました。
プレゼン終了後の田端信太郎のフィードバックも、開口一番「まず熱量がすごい」。
そして「チームワークが一番良かった」との言葉も。
今回、5AM以外の決勝に残った2チームは、発表者が1人、もしくは2人という形式をとっていたのですが、5AMチームのみは5人のメンバーが順に登場する方法を採用。
実は事前に、田端信太郎は「学生のグループワークみたいに、パートごとに違う人が発表して、結局何が言いたいのかわからないみたいなことは避けてね」と釘を刺していました。
しかし、それでも5AMチームは5人全員に発表パートを割り振る形をとり、そしてその上で田端信太郎からは「みんなそれぞれの個性がありながらも、同じベクトルを向いていた」という称賛。
完成度の高さはもちろんのこと、それと合わせてチーム全体の熱量やチームワークの良さも、際立つプレゼンでした。
田端信太郎が懸念していた「熱量の差」を払拭しての文句なしの優勝
プレゼンが終わった時点から、チーム5AMに対してなんとなく漂っていた「優勝」の2文字。
発表と同時に飛び出た、リーダー田中さんのガッツポーズと涙に、今回の定例会に懸けた想いが凝縮されていました。
今回、田端大学初のチーム戦ということで、実は田端信太郎が懸念していたのは、構成メンバー個々の「熱量の差」。
しかし、そのチーム名の由来にもあるように、明け方の5時まで全員がNizi Projectの動画を鑑賞するなど、メンバー全員の圧倒的な熱量によるチームワークの良さが、5AMへの大きな評価につながりました。
そして、その熱量とチームワークから生まれる、一つひとつ提案の解像度の高さもポイント。
ライブの開催日時から、披露曲とその順番まで、細部まで考え抜かれたプレゼンが、田端信太郎を唸らせました。
毎月この熱狂が生まれる場所は田端大学
田端大学では、毎月1回、なんらかのテーマに基づいてプレゼンを行ないMVPを決める定例会が行なわれています。
今回は「NiziU」でしたが、テーマはまさに多種多様。
新規事業の立案からマネジメント論まで、ビジネスにまつわるなんらかのお題が、毎月田端信太郎より課されます。
切り口は毎回違いますが、しかし、その熱量は毎度異常。
たった1枠のMVPを懸けて、メンバー同士がしのぎを削ります。
今月は定例会の様子が史上初めて無料公開されましたが、普段は田端大学のメンバーしか参加することのできない、非常にクローズドな環境です。
ぜひ、自らの有り余るエネルギーを何かにぶつけたいという方や、ビジネスパーソンとしてさらにレベルアップしたいという方は、田端大学のなかをのぞいてみください!
↓5AMの徹夜と涙の結晶である、プレゼン資料の全スライドはこちら
↓そして今回の定例会の様子は、YouTube上で無料公開もされています
文:藤本 けんたろう