
鬼滅の刃やプロレスがヒント!? SNSでフォロワーを獲得したいなら自分だけのキャラを身に付けよう
思ったようにフォロワー数が伸びず悩んでいると言うあなた。一度自分のタイムラインを見返してみてください。そのタイムラインで、あなたのキャラクターはしっかりと表現できていますか?
今回の記事では、SNSでのキャラクターの見せ方について考えていきます。
フォローされたければSNSでキャラを立てよ
SNSであなたが他の人を新たにフォローするとき、どのような面を見てその人をフォローしていますか?
自分にとって有益な情報をたまたま投稿してたり、プロフィールに書いている実績を読んだりするだけでは、まだ弱い。
タイムラインを遡り有益な情報を発信し”続けていた”のを確認して初めて、フォローする、つまり継続的に情報を受け取ろうとするのではないでしょうか。
この発信の継続性と一貫性は、言い換えればその人のキャラクターです。キャラクターが確立し認知されるからこそ、フォローする価値を感じてもらえます。
しかし、アイドルや芸能人は、一見関連のない日常について投稿していてもフォロワーがたくさんいます。
これは、投稿自体に一貫性がなかったとしても、フォローする人には最初から「自分の好きな芸能人」というブレない軸が出来上がっているからです。
日常について投稿してもフォローされるのは、すでにその人のキャラが認知されているからであり、まだ何もない人が日常について投稿しても決してキャラは立ちません。
別の面から考えてみます。
例えば、大ヒット漫画『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭二郎について。
私たちが炭二郎を「優しい」と思うのは、物語の中で炭二郎が「優しい」と言われているからではありません。彼の行動の端々から他者への慈しみが感じられるからです。
ついさっきまで殺し合っていた相手にさえ情をかける姿に、私たちは彼を「優しい」と認識するようになるのです。
一朝一夕ではない積み重ねが、その人だけのキャラを生み出します。
キャラの立て方はプロレスラーに学べ
キャラの立て方を学ぶなら、エンタメが最高の教材となり得ます。
今回オススメしたいのはこちら。プロレスラーTAJIRI氏の著書「プロレスラーは観客に何を見せているのか」です。
(田端大学2020年9月の定例会課題図書に選ばれました。)
書籍の中でも書かれていますが、プロレスはキャラクター産業です。SNSも人に見られることを前提とすれば、キャラクター産業と言って差し支えないでしょう。
プロレスとSNS。全く異なるジャンルにあると思われることにも実は共通点がたくさんあります。
『プロレスラーは観客に何を見せているのか』では、下記のように語られています。
プロレスは「人に見られること」が大前提なので、「見るに値する何か」を提示できないプロレスラーには存在理由がない。
SNSの運用をするなら、フォロワーに「見るに値する何か」を提供できなければフォローをしてもらうことはできません。
「見るに値する何か」とは、その人の特性と深く結びついたものです。そしてここではその1つ「必殺技」について取り上げたいと思います。
例えば、「水の呼吸」と聞いたら何を想像しますか?
映画『鬼滅の刃』がヒットしている今なら、多くの人が竈門炭治郎や冨岡義勇を想像することでしょう。
かめはめ波なら孫悟空、ドライブシュートなら翼くんを思い起こすように、必殺技とはその人の個性そのもの。代名詞と言ってもいいかもしれません。
私たちは、炭治郎には水の呼吸で鬼を斬ってほしいし、孫悟空にはかめはめ波を打ってほしいし、翼君にはドライブシュートを決めてほしいのです。
実在の人物で必殺技を使っている人を考えてみます。
例えば、田端大学の塾長である田端信太郎。
SNSでの彼の印象について尋ねれば、多くの人はきっとこのように言うでしょう。
「あーあのよく炎上してる人ね」
ビジネスについて発信する人は他にも大勢います。が、その中で炎上とセットで認識されている人は田端信太郎くらいではないでしょうか。
何の意図も保険もなく炎上するような投稿をしてしまえば、一時的な認知は獲得できても、ファンの獲得に繋がる可能性は低いでしょう。
田端信太郎の場合は、当時所属していた企業名を出していながら炎上していました。それは、普段から主張していた「会社に依存しないサラリーマン」を演出することになり、フォロワーの獲得に繋がっていきました。
「会社を辞めても問題がない」というリスクヘッジと、普段からの主張と矛盾しない演出がどちらも成立しているのです。
さて、あなたにとっての「必殺技」はなんでしょうか?
必殺技の生み出し方。キャラクターを引き立てるには
多くの漫画で必殺技には修行が付き物であるように、そう簡単に必殺技を獲得することはできません。
キャラクターを一言で表すためには、逆説的にそれまでの蓄積が欠かせないからです。
そこでSNSで必殺技を生み出すために必要なことは次の2点です。
・差別化ができているか
・分野を絞れているのか
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
【ポイント1】差別化ができているか
どれだけ威力の高い必殺技(有益性の高い情報)であっても、他の人と被っていては見慣れた物となってしまいます。
田端信太郎を例に上げると、サラリーマン時代はエリート街道を進んでいるのに炎上ばかりしていることで、優等生の中にいるヤンキーのように他のビジネス系インフルエンサーと差別化がなされていました。
が、会社員を辞めてしまうと、以前の方法では差別化が難しくなってしまいました。優等生の中ならちょっとした悪戯で目立てても、本気のワルに混ざったら意外と普通、みたいな感じでしょうか。
今では、あえて金髪にして身体的な特徴を加味するなど、別のアプローチで差別化を図っているようにも見受けられます。
自身の武器をより強く見せるには、他との差別化は欠かせません。
【ポイント②】分野は絞れているか
日々の投稿、真面目な投稿をしたかと思えば、ラーメンについて投稿したり、猫について投稿したりしていませんか。
これから発信力を付けたいのなら分野は絞っていく方がいいでしょう。
そうは言っても田端塾長はくだらないことやアイドルのこともツイートしてる??
20万人のフォロワーがいるならともかく、まだまだこれからと言う人は下手に手広くやるのは避けるべきです。(友達同士での相互フォローをしたい人は、この限りではありません)
最初に触れたように、SNSで新たにフォローをする時、過去の投稿も遡り、自分のほしい情報について継続して発信していることを確認してからフォローしている人も多いのではないでしょうか。
であれば、まずは意識的に分野を絞り、タイムライン上での自分のキャラクターを一つ一つ積み上げていくべきです。
ジャイアンもしょっちゅう良いことをしているわけではありません。1年中ガキ大将として振る舞い続けた上で、年に一回だけここぞとばかりに活躍するからギャップが生まれるのです。
まずは印象を固めるためにも、分野は絞っていきましょう。
あなただけのキャラを見つけて影響力を高めよう
SNSでフォロワーを増やしたいのなら、キャラクターの確立は必須です。
プロフィールで記号的に「自分はすごい!!」「フォローする価値がある!!」とアピールしても、これからフォローしようかどうか考えている人にとっては意味のない情報です。
日々の投稿に一貫性を持たせ、周りに「自分はフォローする価値のあるキャラだ」と認識してもらうことが、発信力を高めるための第一歩です。
具体的な発信コンテンツの作り方については、こちらの記事も参考にしてください。
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(文/岩崎隼斗)