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存在するから認識するのではなく、認識するから存在する

この記事はオンラインサロン「田端大学」の定例会「田端信太郎の思考回路を徹底分析!判断基準から逆算するプレゼンのお作法」書き起こし記事の後編です。

三部構成で、

■序章:企画の裏側~田端信太郎の判断基準を盗むプロセス

■前編:田端大学の活用方法、田端信太郎の判断基準1,2

■後編(本記事):田端信太郎の判断基準3,4,5、判断基準を踏まえたプレゼンの組み立て方
「存在するから認識するのではなく、認識するから存在する」

となっております。

認識するから存在する

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福本:ポイントは、田端さんの判断基準として「存在するから認識するんじゃなくて、認識するから存在する」という前提があるんですよ。

田端:これね、俺は一発でわかるけど、だんだんついて来れなくなってる人いるかもしれない。

アメリカ人とかイギリス人は、お米のこと“ rice (ライス)”って言うじゃないですか。ところが日本人は、「お米」と「ご飯」って、分けて認識するよね。「お米」って言ったら、炊いてない生米のことを「お米」って言うでしょ。で、「ご飯」って言ったら、炊いた後のお米のことを「ご飯」って言うじゃない。炊く前の生米のことを「ご飯」っていう奴いないでしょ?

福本:はい。

田端:エスキモーは、雪の状態を表す言葉が、30種類ぐらいあるらしいんですよ。「サラサラの雪」とか、「溶けてぐちゃぐちゃになってまた変わった雪」とか。俺30種類全部分かんないけど。あと、例えば虹は、みんな7色だと思ってるかもしれないんだけど、言語圏によって9色だったり5色だったりするらしいですよね。

で、何が言いたいかっていうと、これは、見てるもの自体、たぶん虹の光の波長とかは、人類みんな共通のものを見てるのに、それを「虹だから7色でしょ」って思うか「9色だ」って思うか「5色だ」って思うかは、実は言葉に依存するんです。

で、言葉が一回決まっちゃうと、逆に「え、七色(なないろ)って言うから7色に決まってるでしょ?」とか、「お米」と「ご飯」ってあるけど、じゃあ、芯が残っている「お粥」は“ rice (ライス)”なのか、みたいな話になってくるわけですよ。

「お粥」ってたぶん、「 porridge (プリッジ)」って言うんだっけ?ホテルとかではそう言うよね。だから、人間の脳の認識っていうのは、言葉とほとんど不可分になっている。

僕サーフィンすると、波情報のサイトに、海の波の状態の記述、いっぱいあるんですよ。「面ツル」、「グラッシー」とか。サーファーが波を形容する言葉の解像度って、すごい高いわけ。ソムリエがワインを言うように、解像度が高いんですよ。

江ノ島とかに、お天気カメラにパッと一瞬、波が映るじゃないですか。サーフィンをする前は全然解像度が高くないから、「海だ」としか思わなかったのに、今は波を見て「わあ」みたいな。全然その・・・何て言うのかな。

何かの分野に自分が秀でてて理解していくっていうのは、それだけその表現する言葉のバリエーションというか語彙が上がっていって、「解像度」が上がるっていうことと、ほとんどイコールなんですよ。

福本:細かく見えてくるんですよね、細部まで。

田端:だから、認識できないものは存在しないっていう。“ Perception is everything ”って、『売れるもマーケ 当たるもマーケ』に書いてあるけど、それとほとんど一緒なんですよね。

田端:だから物理学じゃなくて心理学なんですよね、ここはほとんど。すいません、わかりやすく解説しようとしてまた違う流れに暴走した気がしたけど。

福本:さっきの最初の僕の「弟子学」で、「田端さんにどう認知されるか」っていうところを考えてたのも、ここからほぼ来てるような考え方です。ただ「『僕』っていう存在が、田端大学にいるから認識してもらえる」という、すごい受け身でいても、絶対認識してもらえないっていう話とも同じです。

コミュニケーションデザインは星座である

「認識させないといけない」というのが、いけないポイントなんです。僕、サシ飯に行った時に、そこの部分を田端さんに実際に聞いてみました。

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存在するから認識するのではなく、認識するから存在する

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