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ピラティススタジオSTUDIOes経営『関清香』の9Books〜自分を作った9冊の本〜

[文:副音声 ]

特定のカテゴリーで認知され、実際に結果も出す。そんなプロ人材が読んでいる9冊の本を通じて本人を解剖し、そのエッセンスをお届けする9Books(ナインブックス)連載が始まりました。

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写真:ピラティスレッスンのイメージ(関清香さん提供)

今回のゲストは人気ピラティススタジオSTUDIOes経営7年目の『関清香(せきさやか)』さん。彼女がおすすめする9冊の本と共に、関さんを構成するエッセンスを抽出していきます。

1st book.筋肉のしくみ はたらきパーフェクト辞典

9Books:本日はよろしくお願いします。

関清香:ちょっと私が第一弾って荷が重くないですか!?大丈夫ですか!

9Books:自分の人生を作ってきた9冊の本を振り返ることってこれまで無かったでしょうし。

関清香:無いですね。

9Books:もしかしたら関さんを好きという方は9冊とも買って読むかもしれませんし。

関清香:いやいやそんな人いないから(笑)

9Books:いえいえ。どうでした?9冊実際に選んでいただいて。

関清香:どうなんだろう?本の紹介なので、今日はインストラクターの側面というより、コロナ禍でもギリギリ耐えてる7年目の経営者というところを見せられたら嬉しいです。

9Books:はい、ということで本日はご紹介をいただく9冊の本で関さんの裏側と言いますか、関さんを構成するエッセンスを抽出したいと思います。

関清香:え、どうしよう恥ずかしい!とりあえず1冊目はい、これです、筋肉の本。

9Books筋肉の本!いやあこれは。この本は関さんにどういう影響を与えた本なんですか?

関清香:エクササイズって解剖学に帰結するのでこれを知らないと始まらなくて。

9Booksえ!われわれが見ているピラティスやエクササイズは、ベースに解剖学があるんですね!

関清香:私は基本、人の身体を見ているんですが、それを透かせて筋肉と骨を見ているみたいな。例えば教えている時に手の向きが変わると効く筋肉も変わったりして。この本が全部頭に入っていて、どういう動きをしたらどの筋肉に効くのか答えが、この本に書いてあります。

9Books:すごい!人体模型みたいに筋肉や骨を透けさせてみてる?

関清香:そうですそうです。

9Books:筋肉の本、すごいなぁ。これはエクササイズ向けの本とかじゃないんんですよね?スポーツ関係者が見たりとか。

関清香:これは筋肉の本ですね。例えばこのページが股関節の筋肉についてのページで。骨がどこにあって筋肉がどうついていて。筋肉ってスタートとゴールがあって。

9Books:筋肉にはスタートとゴールがある!?

関清香:はい、起始と停止っていうんですけど、その距離を縮めること自体が筋肉の収縮、つまり筋トレで。

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写真:解剖学のイメージ(関清香さん提供)

9Books:はい。

関清香:なので、どことどこにくっついているのかがわかってないと、ダメだったりする。

9Booksピラティスって筋トレとメソッドが近いんですか?筋肉を鍛えるという意味で。

関清香:そうですね、ピラティスは基本的にフィジカルのトレーニングで、メンタルトレーニングみたいなヨガみたいな話は全くなくて。ひたすら筋肉と骨の話です。

9Books:すごい。この本はもう全ページ頭に入っているものなんですか?この筋肉はこのページに書いてあるとか。

関清香:はい。でもこの本をそのまま伝えても面白くないので、なぜこの筋肉を鍛えることが大事なのかとか翻訳して、説明をしています。

9Books:すごいな。ピラティスって身体を動かすものじゃないですか。でも、その裏側にはちゃんと筋肉や解剖学による知識の裏打ちがあるわけですね。

関清香:私は解剖学が大好きなんですが(ピラティスインストラクターの中で)そういう人は多くないと思います。

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写真:割れた腹筋(関清香さん提供)

2nd book:デザイン入門教室

関清香:はい、次これデザイン入門教室ですね。

9Books:デザイン。これもまたあんまり関さんのイメージではないというか。

関清香:スタジオを開いて7年目なんですが、スタジオを開く時に自分でホームページを作ったんですね。その時にデザインセンスが無さすぎて。どういうものがデザインなのかフォントとか全然わからなくてAmazonで(探して買った)。

9Books:どんなことが書いてあるんですか?

関清香:文字組み、タイポ、配色みたいなデザインの法則です。

9Books:すごい。それを自分で学んだんですね。

関清香:はい、スタジオのホームページも自分で運用してます。Wixで。

9Books:すごいな。何か今でもよくそのデザインメソッド使ってる、みたいな例はありますか?

関清香:えーっと、文字組みとか余白とか、色の知識とか、配色とか。ホームページ作る時に、いろんな色を使うとダサくなるじゃないですか。まとまりがなくなるので。

9Booksたしかに、ホームページがダサいピラティススタジオって行きたくないですよね。じゃあそんな関さんのスタジオホームページも記事に載せておきましょう。

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写真:ピラティススタジオSTUDIO es ホームページスクリーンショット(筆者撮影)

ピラティススタジオSTUDIO es(スタジオエス)|初台・西新宿|東京都
https://studio-es.wixsite.com/studio

関清香:やめて(笑)…ダサいんすよ。でも意外とそこから集客できていて。

9Booksいやでも自分で作っているのが伝わっているんですよ。関さんの場合だと、デザインといえばホームページで一番役にたったと。

関清香:あとはSNSのサムネイルとかを作るときにこの本で得た知識が自分の血肉になっていると思います。この本で学んでからは、いろんなお店のメニューとかチラシとかのデザインを意識して見るようになりました。

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写真:SNSのサムネイル例(関清香さん提供)

9Booksじゃあどちらかというと、デザイナーさん向けではなく、ノンデザイナーの方にお勧めの本ということですね。初めての。

関清香:そうです。一回読んだら世の中のものは全部デザインされてるんだな、ってことに気づけるんじゃないかなって思います。

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写真:本人いわく“ウェアマニア”だそう(関清香さん提供)

3rd book 売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

関清香:次はこれ!当たるもマーケ。

9Books:おお、これは僕も大好きな本です。いやこれはもう名著で…いや、僕がしゃべってもしょうがないか。どんな本なんですか?

関清香:やりづらいわっ(笑)マーケティングの本です。

9Books:なるほど。ちょっと読者にはマーケティングって難しいんで、カタカナを噛み砕いていただけますか?

関清香:ちょっと待って(笑)でもわたし今、マーケティング勉強中で。

9Books:先生!マーケティングって何のことですか?

関清香:市場。市場との対話。

9Books:おお。市場とのリレーション、関係性全部マーケティング

関清香:そこに価値を見出す人を探すとか、“価値”と“それを価値と感じる人”の間にあるハブみたいな。

9Books:ふむふむ。

関清香:私はオンラインレッスンを始めたのがすごく早くて。それはこの本に書いてある一番手の法則とかも意識してます。

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写真:オンラインレッスンのバナー(関清香さん提供)
https://community.camp-fire.jp/projects/view/244477

9Booksすごい!なんでそんなに早くやれたんですか?

関清香:2年前からオンラインレッスンはやっていて、全てのプラットフォームでライブ配信したことがあったので、どのプラットフォームを使うか基準が自分の中にあったのと、何十回もやってたのでやり方や流れがわかってて。

9Books:なるほど。

関清香:あと(本の中の)カテゴリーの法則も私すごく響いてて。

9Books:カテゴリーの法則、ざっくり教えてもらっていいですか?

関清香:もうすでにある市場の中で戦うんじゃなくて、自分が1番になれるカテゴリーを新しく作るという考え方で。

9Books:なるほど。

関清香:2年前に田端さんと箕輪さんの対談に呼ばれてミノトゥクに乗ったときに、田端さんから“ピラティスのインストラクターやってる方です”、って紹介されて。

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写真:ミノトゥクでのタバラジ配信(関清香さん提供)

田端さん:田端大学塾長 https://twitter.com/tabbata
箕輪さん:編集者 https://twitter.com/minowanowa

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写真:ミノトゥク(関清香さん提供)

関清香:田端さん寝ちゃって箕輪さん泥酔で、タバラジぐちゃぐちゃだったんですが(笑)その時に箕輪さんから“関さんは日本一のピラティスインストラクターなの?”って聞かれて。

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写真:タバラジスクリーンショット(関清香さん提供)

9Books:面白い質問。

関清香:それで“違います”って答えて。なんで違うの?って言われたんですよね。それから“一番ってなんなんだろう?”って思い始めて。誰が決めるのか、コンテストがあるわけじゃないし基準がないなって。

9Books:なんとなく謙虚に“違いますよ”とは言いますけど、確かに1番ってなんなのでしょうね。

関清香:良いサービスを提供できているという自信はあって、以前から価格を改定したいとずっと考えていたので、増税のタイミングで改定しました。1番って数字で出さなきゃいけないじゃないですか。でもスタジオの広さとかマット数とか勝てない数字が多くて。それで“一番単価が高い”というカテゴリーを選びました。

9Books:経営者としての側面がすごい!結果どうでした?

関清香:値上げで生徒さん離れるかとも思ったんですが、結果全然離れなくてすごくホッとしました。

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写真:レッスン後のスタジオ(関清香さん提供)

4th book.ファンベース

関清香:ファンベース

9Books:ファンベース?知らないです。このファン、というのは僕がイメージするいわゆるファンの事ですか?

関清香:あのファンです。

9Books:へー?アイドルでもやるんですか?

関清香:やんないです(笑)ファンを大切にして、ファンをベースに中長期的に売り上げや価値を上げていく考え方です。

9Books:ファンマーケティング!めっちゃいい本ですね。

関清香:これからも生徒さんと一緒に継続できたらいいなと思っていて

9Books:ふむふむ。関清香:人柄とかその人の価値で繋がっていく方が、結局いいよねみたいな。愛着とか。長期的にどうコミュニティに繋いでいくかとか。

9Books:関さんにとってのコミュニティというのはスタジオの生徒さん?

関清香:スタジオの生徒さんと、あとはオンラインサロンの生徒さん。

9Books:なるほど。コミュニティの中でどう接していけばいいか最初はわかんないですよね。

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写真:スタジオレッスンの様子(関清香さん提供)

関清香:でも私、結構得意だったのかわかんないんですけど、書いてあることを読んで“やっぱりね”と思うことも多くて。

9Books:なるほど。本って、知らない事を学ぶこともあれば、言語化できていないけれどすでにやっていた事で、腹落ちすることもありますよね。

関清香:はい。

9Books:じゃあデザインの本とかは完全に知らないことを得られたという本で、ファンベースの方はなんとなく自分がやっていたことが裏づけができたような本?

関清香:そうですね。いろんなサービスがあるけれど、やっぱりこれが好きとして愛着で繋がるとか。

9Books:すごい。ちゃんと読んでるんですね、そういう本を。

関清香:なにそれやだ(笑)

9Books:関さんの代名詞でもあるピラティスって僕の中ではキラキラしたものにみえるんですね。キラキラしたピラティスの人気インストラクターという側面のイメージが強くて。

関清香:ぜったいこれバカにしてるやつだ(笑)

9Books:いえ。キラキラした外側の一方で内側では、地味に本読んで学んでるんだなってすごい見る目が変わりました。インストラクターではなく、ピラティススタジオSTUDIO es経営、関清香さんという側面を初めてみたので、驚いています。

関清香:ふふっ(笑)

9Books:この本っていつ頃読んだんですか?

関清香:たぶんスタジオ作ったあとで、2年前ぐらい。すぎぽさんも読んでて、良いって言ってた。

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写真:生ハムを取り分けるすぎぽ(関清香さん提供)

すぎぽ:メルカリの事業推進/事業企画 https://twitter.com/koichi2905

5th book.なんでお店が儲からないのかを僕が解決する

関清香:ホリエモン!これ飲食店の話の本で、なんでお店が儲からないのかを僕が解決するってもうそのままの本なんですけど。堀江さんの本大好きで。

9Books:堀江さんの本いいですよね。

関清香:他にもホリエモンの本で読んでるやつあったんですが何でこれにしたかっていうと、席数に限りがあって予約をするって意味で言うと、飲食店とスタジオって近しいと思っていて。

9Books:はい。

関清香:同じ予約でもホテルとか航空券ってスタジオとはちょっと違うと思うんですよ。クレジットカードで先に払ってるとか、よっぽどのことがない限りキャンセルしないとか。そもそもキャンセルするなら連絡すると思うんですけど、飲食店とかって忘年会ドタキャンで10人ロスとかあるじゃないですか。

9Books:なるほど。そこがちょっと(ピラティススタジオに)近いと。

関清香:そう。スタジオの体験レッスンでノーショーがあった時にどういうふうにしたら良いかとか。

9Books:関さんの場合月額会員制なら予約キャンセルってあんまり問題ないんですか?それとも、予約キャンセルはない方が嬉しい?

関清香:ない方がいいです。キャンセル分のチケット(関さんのSTUDIOはチケット制)は頂いちゃうんですけど、マット数が限られているのでキャンセル待ちの方が本当は入れたのにって。

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写真:マット数が限られたスタジオの様子(関清香さん提供)


9Books:あ、そうか!それは飲食店に近いですね。

関清香:そうなんです。

9Books:おもしろい!ちょっとこの話もう少し掘りたいです。その本自体はどんな内容なんですか?

関清香:えっとね、食べログドタキャン、人材確保、ノーショウ。

9Books:なるほど。どんな人が読むと良さそうですか?この本だと。

関清香:予約に関わる人かな。

9Books:キーワードは予約か。関さんも読んでるわけですし、飲食店じゃなくても予約に関わる人なら読んだら良さそうですね。

関清香:キャンセルを回避するためにはキャンセルフィーを取ること、あとキャンセルを埋める仕組みを作るべきだ!って書いてあって。

9Books:すごい。本当に、経営者なんですね。ふむふむ。

関清香:私も同じことをやっていて、キャンセルしても1回分は完全に消費しちゃうと。あとキャンセルを埋めるってのもドタキャンが入った時にはスタジオのLINE@があって、キャンセル出ましたよって流して。

9Books:すごい!本を読む人はいますけどそれ実際にやっている経営者っていないですよね。それでほとんど埋まります?

関清香:埋まります。実はこれも前からやっていて。

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写真:インストラクターと経営者の両面をもつ関さん(関清香さん提供)

6th book.デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール

関清香:ブランディング!これは山口さんの本ですね。これはのぶさんに教えてもらったんですけど、のぶさんってブランディングずっとやってるじゃないですか。

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写真:山西牧場ホームページのスクリーンショット(筆者撮影)

のぶさん:山西牧場運営の豚野郎 https://twitter.com/yamanishifarm

9Books:山西牧場の3 é monですね、はい。

関清香:田端さんはブランディングって言うけれど、私はあまり気にして生きてなかったんですよね。

9Books:ブランドって言うと、シャネルやエルメスなど高いハイブランドのイメージが日本人にはあるので。

関清香:そう、でもブランドってそういうことじゃなくて一貫性なんだなとか、自分のブランディングみたいなこととかを考えさせられましたね。

9Books:ええ、すごいです。

関清香:自分がやっているSNSとかも含めてブランディングって気にしたことがなかったんですが、一貫性があった方がいいなとは常々思ってて。まとまっている方がいいなって。でも一貫してるね、とかブランディングできてるね、て言われて。

9Books:関さんといえば“こう言うイメージ”というのはある気がしますね。写真含めて。

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写真:ウェアマニアだと自認しSNSへ投稿する関さん(関清香さん提供)

関清香:そう、なのでわたし(ブランディング)できてたのかなって。あと狙っているお客さんの層に対しても、そのブランディングで合ってるんじゃないかなって。30代40代で運動を続けたい、綺麗になりたい、けどダサくないみたいな。ホームページもそれで全体的に一体感が出てるんじゃないかなと。

9Books:面白い!自分が好きなピラティスを広めたいと言う気持ちと、お客さんが運動とか困っていることを手助けしたい気持ち、どちらがベースにあるんですか?

関清香:運動が苦手な人の背中を押して、ちょっとでも運動することが好きになったらいいなって思って。続けないと身体って変わらないけれど、続けるって辛いじゃないですか。だから、身体を変えるには楽しませるのが一番いいんじゃないかなと思っていて。さっきの解剖学とか小難しいことを楽しく伝えたい。そのレッスン自体をエンタメにしたいと思ってます。

9Books:実際に本を読んでみて、今はブランドってどんなものだと思ってますか?

関清香:うーん、これといえばコレ!と名前が出てくる代名詞的な感じもあるし、イメージとかかな。例えば山西牧場ならベーコンがこだわってるから肉味噌もこだわってるんだろうなという信頼感があって。

9Books:信頼感。確かにのぶさんの山西牧場ってそうですね。おいしいのもあるし、変なもの使ってないだろうと安全のイメージもある。

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写真:山西牧場ホームページスクリーンショット(筆者撮影)

のぶさん:山西牧場運営の豚野郎 https://twitter.com/yamanishifarm

関清香:そう。だから(ブランディングは)イメージみたいなものとか。それっていろんな要素でできていると思っていて、私でいうと何なんだろう?って。ヘルシーとか?健康とか?健康美みたいなもの?そしてそれがターゲットに刺さるといいなって思ってて、ターゲットが求めるものに一致してるのかなって。

9Books:ターゲットが求めるって大事ですよね。

関清香:例えば女性をターゲットにしているのに、男性ウケしそうな写真を載せてもそれはきっと(ターゲットに)刺さっていないだろうし。一つの発信にしても、一つ一つがブランドを作っているんじゃないかと思ったりしたり。

9Books:すごい…すばらしいです。

関清香:なんか…すごい嫌だなこれ(笑)

9Books:面白いですね、関さんがブランディングを語るという。さっきも言ったけれど、僕らが知っている関さんはキラキラしたインストラクターの関さんで。

関清香:やばい超恥ずかしい(笑)絶対バカにされてる!

9books:してないです。本当に経営者として裏側で本を読み、学んで、実際に試行錯誤しているのだなと。僕ら(読者含む)はその本を読んだ“経営者関さん”が、どういう風に思うのかを聞きたいわけですよ。

関清香:最近はちょびっとだけ“痩せ”というキーワードを使ったりするんですが、昔から“痩せる”という言葉は使っていなくて、痩せることがいいとは思ってないし、みんながみんな自分が好きな体型になればいいなと思っているし。だからダイエット文脈で話したことは一回もなくて、そういうのはSNSの発信とかで気をつけたりはしていました。

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写真:普段はSNSに出してないスタジオの受付、デスク(関清香さん提供)

7th book.ドリルを売るには穴を売れ

関清香:次、ドリルを売るには穴を売れという本で。

9Books:おおーマーケティングの有名なフレーズ。どういうことが書いてある本なんですか?

関清香:これは物語ベースで、会社で運営しているイタリアンレストランがうまくいかなくて、主人公のマコちゃんっていう女の子が会社の命令でそのイタリアンを立て直すお話。

9Books:おお面白そう。マコちゃん。

関清香:それでマコちゃんの従兄弟のお兄さんが、すごい仕事できる人でマコちゃんに課題を出すわけですよ。

9Books:はいはい、よくある立ち位置。マコちゃんが立て直すんですね。

関清香:3つの差別化軸の話とかがあって、手軽軸・商品軸・密着軸。それで差別化軸は必ずどれか1つに絞るとか。

9Books:1つにしぼる、大事なことですよね。フォーカスする。尖らせる。

関清香:(本を読んで)あなたは何を売っているのか、あなたは何屋なのか。どんなことを実現しようとしているのか、考えさせられて。

9Books:なるほど。

関清香:これは本に書いてる内容じゃ無いんですけど、例えば南青山に立地もいい、内装もいい、というイタリアンがあったとして。その店をみた時に“ここが激安だったらどうか”とか考えるんですよね。

9Books:おもしろい(笑)

関清香:もし激安にしたら喜んでくれる人が増えるのか、減るのかって。たぶん、立地と見た目とプライスが一致してないなってなるので、難しいと思うんですよね。

9Books:それは理論的にですか?それとも肌感覚で?

関清香:感覚。もっと高く取った方が近所のマダムが来れるのに、すごくいいイタリアンなのになんで激安にってなるだろなって。全部妄想なんですが。

9Books:安ければ良いわけじゃないですよね。

関清香:そういう一貫性とかは気にしてて。例えばスタジオに置く洗剤とかも見た目を気にしてたり。

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写真:SNSの投稿は一貫してこのイメージ感(関清香さん提供)

9Books:一貫性

関清香:一致してないと気持ち悪い気がしていて、そういうのが価値を出すんじゃないかと思っていて。ホテルとかちょっといいカフェとか行った時に“なんでこの空間が落ち着くのか”とか、“なんですごくきちんと見えるのか”とか、“なんで300円のコーヒーがホテルだと1,000円で売れるのか”とか、そういう数字じゃ表せない空間の感覚を常に研ぎ澄ませた方がいいなって考えてて。

9Books:おもしろい。この本がちょっと影響を与えているわけですね。

関清香:うん。

9Books:何か印象に残ってるページはありますか?

関清香:何を売ってて、どんな価値を実現したいのか、みたいな。おいしいパスタを売ってるんじゃなくて、美味しいパスタを友達と一緒の食べる時間を提供しているんだ!みたいなところに、ふむふむ、みたいな。

9Books:なんだか今日は関さんを分解しているみたいで、楽しいです。経営者さんなんですよね。

関清香:えーすごい嫌だ(笑)どーしよー。

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写真:ピラティススタジオSTUDIO es、景観もスタジオの価値(関清香さん提供)

8th book.結局、賢く生きるより素直なバカが成功する 凡人が、14年間の実践で身につけた億稼ぐ接客術

関清香:エンリケ本

9Books:では初めに、この本はどんな本なんでしょうか?

関清香:キャバクラで働く超売れっ子キャバ嬢がやってきた、売れる接客術の本。

9Books:接客術ですね。

関清香:この本を読んで私が思ったのは、めっちゃ一緒じゃん!と本当に思ったのが印象的で。それこそ私いいキャバ嬢になれるんじゃないかなって思ったり(笑)人柄とかどういう関係性を築いていくかが重要なんじゃないかなって。エンリケさんは自分は美人じゃないって言っていて、美人じゃない人がこれだけ売れるってことは、人柄とかコミュニケーションに秘密があるんじゃないかなって。

9Books:はい。

関清香:私の場合にはお客様が女性なので、女性同士の関係性を長く保つことに注力してきたんですがそれは自分ではうまくいっていると思っていて。8割9割の人が1年以上続いてたり、体験レッスンからの入会が99%だったり。

9Books:関さんの接客とエンリケさんの接客で一番違うのが、同性を接客するか異性を接客するかですよね。

関清香:私は、インストラクターには2種類いると思っていて、カリスマ型と寄り添い型で。カリスマ型は見た目とか、立ち振る舞いとかで出来上がるので気軽に誘いづらいとか、憧れとか、ロールモデルになると、集客とかにも繋がっていく。でも冷たいんじゃなくて、めっちゃ寄り添う。めっちゃクールなのにめっちゃ優しいとか。

9Books:裏側では、どうやったら喜んでくれるか考えてまくってるんですね。

関清香:スタジオをやるようになって座持ち力が付いて来たと思っていて、例えばレッスンが始まる10分前5分前ってみんな揃って来てるんだけど、あと数人を待っていてみたいな時に、みんなで話せる話をしつつ、いろんな人に話を振って誰も不快にさせないまま、いい感じで場を温めるということをひたすら毎日やってます。

座持ち力:辞書によると、座の興が冷めないよう客をもてなすこと。場を和やかにしたり、盛り上げたり、落ち着かせたり、自然で最適な空間を自在に作ること。

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写真:自分でデザインして作った5周年オリジナルTシャツをプレゼント、現在は7年目に突入(関清香さん提供)

9th book.マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

関清香:そして最後!マーケット感覚を身につけよう。ちきりんさん。価値って言葉がたくさん書いてあって。

9Books:価値と市場についての本なんですね。

関清香:この本に書いてあることなんですけど、高級料亭とかで季節感を出すために紅葉とかが器にあしらってあったりして、その紅葉は田舎のおばあちゃんとかが出荷して商売してるとか。

田舎の山に行ったら山に落ちてて何の価値もないのに、東京の高級料亭に行ったらお皿とかと彩る大事なアイテムに。0円のものが売れるとか。人によっては無価値なものが、ある人によっては価値があるという嗅覚は弱いかなって思います。

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写真:紅葉(もみじ)のイメージ(写真素材サイトpakutasoより)

9Books:なるほど。

関清香:それで結局マッチングかなって。どこで売るとか、どこに必要な人がいるのかとか、書いてある本で。

9Books:面白そう!無価値なものに価値があると発見する面と、その価値を一番感じてくれる人を見つけなきゃいけない側面。

関清香:まさに!その本ですよ!

9Books:もう少し関さんぽい文脈で言うと、すでにピラティスの人気レッスンという価値を生んでいるので、誰にどう価値を提供するかと言う部分ですよね。

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写真:毎回キャンセル待ちが出る人気スタジオに(関清香さん提供)

関清香:例えばオンラインレッスンが流行った時にみなさんZOOMでやっている人が多くて、それって1回だけなのですごく勿体無いなって思っていて。レッスンってインストラクターとしては一番の提供価値で。

だから私は動画が蓄積するfacebookを選んだんですね。ZOOMも録画できるけれど、人の顔とか映ったりして自由には使えなかったりする。私はこの録画をして蓄積していくレッスン動画に価値があると思ってて。

9Books:おもしろい!

関清香:それでその動画の価値が、どこに売れるのかなってことを考えてます。ある人にとっては価値があると思ってもらえるかもしれないから、それに値段をつけて販路を考えると。

9Books:もしかしたら海外の富裕層にめっちゃ価値があるかもしれませんし。

関清香:そう、でも欧米では私の価値ってないはずなんですよ。

9Books:さっき言っていた、誰に一番価値を感じてもらえるか。高級料亭の紅葉の話ですね。

関清香:中国でたまたま私のレッスン動画がバズったことがあって。みくちゃんいわく、中国人に好かれる顔だよって。中国マーケットがいいんじゃないかっていう。釣り堀が見つかったかなって感覚とか。

みくちゃん:中国にくわしいこうみくさん https://twitter.com/koumikudayo

9Books:おもしろい。

関清香:でもそれって中国だけじゃなくて、フィリピンとかタイとか字幕変えるだけでアジア10カ国とかいけるのかなって。1本の動画が10パターンになったりするじゃんって。

9Books:ビリー隊長も字幕変えただけで100カ国以上で売ってましたしね。

関清香:そうなんですか!すご!

9Books:NETFLIXとかも、字幕変えるだけで200カ国に同時に売ってるわけですし。

関清香:そう。そんなに有名じゃなくても、いろんな配信プラットフォーム使えば世界中で配信できるし。

9Books:いやー面白い、この本がそういうところにつながるんですね。ちなみに、どちらが先だったんですか?動画の蓄積って価値だなって感じたのが先か、この本が先なのか。

関清香:本の方が後ですね。2年前にFiNCさんとライブレッスンのお仕事をしていたんですよ。それぞれのアカウントでアプリとインスタとツイッターとYouTubeで同時ライブ配信を始めて。でもその当時、インスタライブって24時間で全部消えてたので、もったいないから貯めていこうと思ってYouTubeも始めました。

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写真:FiNCのライブ配信は同時に8台のスマホに向けて(関清香さん提供)

9Books:おもしろい!

関清香:オンラインだから、録画できるってすごいなって。

9Books:スタジオレッスンだと記憶に残るだけで。

関清香:スタジオのレッスンはフローで流れちゃう、その代わり内容は濃い。オンラインだとコンテンツがストックされるのは非常に大きな価値なんじゃないかと。

9Books:すばらしい。デジタルってコピーコストが安いと言うのも特徴で、動画を5回再生するってコストほぼ0ですよね。

関清香:(YouTubeに蓄積した)動画が広告がわりになって、観てくれた人がスタジオやオンラインレッスンに興味を持って入ってくれたりとか。なんかすごいじゃん!って

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写真:ライブ配信時の様子(関清香さん提供)

9Books:じゃあ今年のテーマはビリーズブートキャンプですね。

関清香:そうなったらいいなー。

9Books:去年やっと、いろんなものがオンラインレッスンになりましたよね。なので動画をサブスクで配信するってのはめっちゃいいと思います。

関清香:そうですよね。

9Books:あとはVRとかもフィットネスは相性いいかもしれないです。

関清香:それって相手を見るんですか?

9Books:ゴーグルを装着して。右目と左目で異なる映像を流して、脳内で合成することで立体的な映像体験ができるやつで。

関清香:みてる人は誰を見るんですか?わたしを見る?

9Books:そうそう。YouTubeとかでレッスン動画を見るのを、3Dで見る感じです。そういうのも出るんでしょうね。ソフトウェアとしての関さん。今だと Oculus Quest 2というVRゴーグルが流行っていて。

関清香:へー!

9Books:あれは3万円ぐらいだから手軽ですし。

関清香:他の視界が遮られるから集中できそう。

9Books:ゴーグル型だから両手両足使えるからフィットネスには合いそうで。

関清香:あーそうか!誰かやんないかな。

9Books:お話のオファーきたら受けた方がいいですね。あとは、NETFLIXとかからオファー来たら受けた方が。

動画:インスタへ投稿されたエクササイズ動画(関清香さん提供)

関清香:来ないよ!(笑)

9Books:NETFLIXとかAmazon Prime Videoとかの動画配信サイトって、フィットネス動画は流行ってないですよね。

関清香:フィットネス系のDVD持ってますけど、あんまり面白くないので観ないですね。喋り方が単調で入ってこないというか、熱を感じられなくて楽しくない。

9Books:面白い。さきほどもちらっと“楽しい”レッスンだと言ってましたけど、そこなんですね。楽しくないものは続かないと。

関清香:もともと楽しいものだったらそんなことしなくていいと思うんですよね。ディズニーランドだったらみんな勝手に行きますけど、運動って楽しくないじゃないですか。誰もしたくないでしょ?

9Books:めっちゃ面白い。運動って、今日筋トレか、楽しくないって思うから、楽しくないと。

関清香:そう、でもインストラクターって教えることが仕事だと思っている人がめっちゃ多くて、それは普通でみんなそんなことはやっているのだけど。
9Books:教師と一緒ですね。

関清香:運動って辛いし面倒くさいしじゃないですか。ただ教えてるだけだと相手は楽しくない。楽しくないと物事って続けられないし、身体は続けないと変わらない。

みんなの目的は身体を変えること、運動する習慣を付けた自分になること。だとしたら楽しませて続けられるようにすることが私の提供価値なんじゃないかなって。

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写真:スタジオ経営者としてSNS発信も一貫性を意識(関清香さん提供)

関清香さんへ興味を持った方は

今回は、人気ピラティスインストラクターとしてのキラキラとした表の顔ではなく、コロナ禍でもギリギリ耐えている7年目のピラティススタジオ『経営者 関清香さん』としての素顔を取り上げさせていただきました。

選んだ本のラインナップみていると、一人の経営者としての葛藤や苦悩は容易に想像できます。

ピラティスと生徒さんを愛する関さんだからこそ、その苦悩は表に出さずSNS投稿をしてスタジオレッスンを行い、そしてその裏では、本を読み、学び、そして実践して失敗と経験を積み重ねてきた。そこには、自分がどうにかしなければならないという経営者としての覚悟をみたように思いました。

1st book.筋肉と解剖学
2nd book.デザイン
3rd book.マーケティング
4th book.生徒さんとの関係作り
5th book.予約とキャンセル
6th book.一貫性したイメージを作り
7th book.提供価値
8th book.コミュニケーション
9th book.価値提供

 関さんに興味を持った方は、Twitterのフォローインスタのフォロー西新宿・初台のピラティススタジオレッスンや、オンラインサロンでのピラティスライブレッスンへ。

 ご本人へのピラティスに関するお仕事のご依頼などは、こちらのスタジオホームページからお問い合わせください。

 関さんと共に、自ら本を読み、勉強し、自分のビジネスと真剣に向き合いたい方はオンラインサロン田端大学へどうぞ。


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この記事を書いたのは:副音声

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塾長田端とは異なる視点で解説を行う副音声解説グループ。「田端さんに同調するのは健全ではない」と別グループを立ち上げるも、参加者は180人と野党最大派閥。時に、本編よりも投稿が深い。

田端大学に入ると、副音声解説グループにも入れます
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オンラインサロン「田端大学 ブランド人学部」公式メディア。“チャンスを見逃すな!” “時代を乗りこなせ!” 自分の人生をつかみ取りたいと渇望しながらも、一歩を踏み出す勇気が出ない人々の、背中を押すメディアです。