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マネージャーにオススメ書籍三選!ナナメ読みでマネジメントを立体的に理解する方法

先日、オンラインサロン「田端大学」でこれまでに取り上げた課題図書をご紹介しました。

今回はその中からさらに、私「BIG WAVE」ライター高岸が、マネージャーやベンチャー社長にオススメの書籍を3つと、田端大学流読書術のポイントをご紹介します。

私は、中間管理職歴5年、かつ田端大学には開校当時から在籍し課題図書は全て読んできました。自信を持ってオススメいたします!

(1) 『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』

まず1冊目は、元インテル社CEOアンドリュー・S・グローブ氏による『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』(日経BP)です。

本書では、優れたマネジャーとは最小のインプットで最大のアウトプットが出せる者である、と述べられています。マネジャーが「テコ」となり、組織のアウトプットをいかに高められるか、この方法論を学ぶ一冊です。

アウトプットを最大化するためには、組織のボトルネックを特定し、解消する必要があります。ボトルネックの特定方法としては、「1on1ミーティング」を行うことで現場で何が起こっているのかを情報収集することが重要であるとされています。

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また、本書に関して、田端信太郎は下記の指摘もしています。

マーケティング風に言えば、そもそも我々が提供しているもの、アウトプットとは何なのか?本質的な提供価値は何なのか?を抽象度を上げて考え続けることもマネジャーに求められること。

本書を課題図書にした定例会の内容もぜひ見てみてください。

(2) 『THE TEAM 5つの法則』

2冊目は、元リンクアンドモチベーション取締役、現Knowledge Work CEO麻野耕司氏の『THE TEAM 5つの法則』(幻冬舎)です。部下を持ち始めた方には特におすすめの本です。

チームの作り方を、

・Aim(目標設定)
・Boarding(人員選定)
・Communication(意思疎通)
・Decision(意思決定)
・Engagement(共感創造)

の5つの法則に沿って述べられています。

法則の中でもAim(目標設定)の法則がもっとも重要であり、その他の法則は目標達成のための手段となります。

Aimの法則で語られている目標は大きく3つあります。意義目標、成果目標、行動目標。それぞれを適切に設定することが重要です。

意義目標は、ビジョンやミッションとも言い換えることができます。

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課長、部長、事業部長、社長と組織内の立場が上になればなるほど、Aimの法則の重要度が増してきます。Aimの法則が間違っていると、B〜Eの法則も間違ってしまいます。

麻野氏は、「これまでチームは精神論や経験論で作られてきたが、科学的に解き明かしたい」という思いから経営学、心理学、社会学を踏まえて本書を執筆したそうです。

よく、「最強のチームを作るにはどうすればいいんですか?」と聞かれることがあるそうですが、麻野氏はこの質問に対して、下記のように答えています。

最強のチームなんて存在しない。なぜなら環境、活動(事業内容)、人材によって何が最強かは変わる。だから最適なチームを作れることが良いことなんだ。

(3) 『V字回復の経営』

3冊目、最後は元ミスミグループ本社代表取締役社長CEOであり、現シニアチェアマンである三枝匡氏の『V字回復の経営』(日本経済新聞出版)です。

実際に企業再建をどのように行ったかを小説仕立てで書かれています。登場人物のキャラクターもそれぞれ特徴があり、感情移入しながら読み進めることができます。

教科書的なビジネス書もいいですが、より実践に活かせるヒントが記載されているのが本書です。

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改革の9つのステップに沿ってストーリーは展開され、不振事業50の症状と改革の要諦50が記載されています。

不振事業50の症状については、例えば、「症状8 激しい議論は大人気ないと思われている」や「症状14 会議の出席者がやたらと多い」、「症状50 狭い社内で同じ考え方が伝播し、みんなが似たようなことしか言わない。社外のことに鈍感。」など皆さんの組織にも当てはまるものがあるのではないでしょうか。

また、田端信太郎は本書をこのように評価しています。

改革を行うには必ず敵が現れる。この敵から逃げたり、敵を作らないようにしていては、改革は遂行されない。べき論で語られる教科書的なビジネス書には敵は存在しないのでリアリティがない。一方、本書には敵が出現し、どう動くのかが書かれているのでリアリティがあり参考になる。

本は複数冊にまたがって有機的に、立体的に理解せよ

以上の3冊がマネジャーにおすすめの田端大学課題図書3選です。さらにここからは、本の読み方、活用の仕方について話を進めていきます。

田端信太郎はよくこのように言っています。

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本1冊を最初から最後まで漫然と読むなんてことをするのはバカ。社会人であれば限られた時間、リソースの中で、目的を達成するためにはどこを読むべきなのかを考えながら読まなければいけない。

ビジネス書は斜め読みをすることが基本。

本を読むことが目的ではなく手段であり、読んだことをどうビジネスに生かすのか、が重要。

1冊全部読んだけど何もアウトプットしないよりも、全部は読んでないけどアウトプットしてビジネスに活かすことのほうがはるかに価値があること。

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マネジャー職の方であれば忙しく、本を読む時間が確保できない、という方もいるかもしれませんが、限られた時間の中で1つでもビジネスに活かせることを見つける意識を持ちながら読書をしてみてください。

また、本1冊1冊の内容を理解することも大切だが、複数冊にまたがって有機的に、立体的に理解することも行うべきだ、と田端信太郎は言っています。

例えば、今回紹介した3冊の本だけでも、

『THE TEAM』のAimの法則内にある「意義目標=OKR」は『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』で述べられていた組織が出すべきアウトプットとほぼ同義として読むことで理解が深まります。

その他にも『V字回復の経営』にて組織の縦と横の対立、例えば営業部と法務部、人事部は何か改革をしようとした時に対立する例が出てきます。事業部長は、部署をまたがり組織全体を見て判断する必要があるので、一つ上の階層の目線で考えるべきだが、対立する組織の中で必ず矛盾や課題が存在します。

その課題を特定するのは、『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』で出てきた、「マネジャーたるもの1on1で課題を吸い上げるべし」と言う手法が有効になる、と考えながら読むこともできます。

本は形式知、ビジネスは暗黙知

最後に注意しておくべきことは、どれだけ優れている書籍でも全てを鵜呑みにしてはいけない、ということです。

「リーダーシップはコンタクトスポーツである」と言われることがあります。スポーツはアートであるため、その場その場での最適解を導き出すしかないものとも言えます。

その場での判断、経験を通して、ビジネス感覚は磨かれていくものです。

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本には参考になることが多く書かれていますが、現場、人と向き合った上で、どう行動をするのか、が最も大切ですね。

課題図書が気になる、読んでみたい方、田端信太郎が書籍をどう読んで、どのように理解しているのかが気になる方は、ぜひ田端大学に入学して学んでみてください。


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この記事を書いたのは:高岸明矢

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中堅サラリーマンに役立つ、セールス、マーケティング、マネジメントのテーマを中心に執筆。田端大学第1期生。本業はHRテック企業のマネジャー。
Twitter:https://twitter.com/takagishitomoya
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